2022年3月4日 [ES2015] Map/Set - Map (JavaScript Primer) マップの反復処理
entriesメソッド
const map = new Map([["key1", "value1"], ["key2", "value2"]]); const entries = []; for (const [key, value] of map.entries()) { entries.push(`${key}:${value}`); } console.log(entries); // => ["key1:value1","key2:value2"]
entriesメソッドはマップが持つすべての要素をエントリーとして挿入順に並べたIteratorオブジェクトを返します。 先述のとおりエントリーは[キー, 値]のような配列です。 そのため、配列の分割代入を使うとエントリーからキーと値を簡単に取り出せます。
- Mapが持つすべての要素をエントリーとして挿入順に並べたイテレーターオブジェクトを返します。
- エントリーは[キー, 値]です。(配列リテラルを含めてエントリーです)
- 配列の分割代入を使うとエントリーからキーと値を取り出せます。
マップを直接for...of文で反復処理してもentriesメソッドと同じ結果を得られます。
const map = new Map([["key1", "value1"], ["key2", "value2"]]); const results = []; for (const [key, value] of map) { results.push(`${key}:${value}`); } console.log(results);// => ["key1:value1","key2:value2"]
- Mapがイテレータを持つ値なのでfor...of文を使う事ができます。
entriesメソッドを使ったときとMapに直接反復処理を使ったときの違いについて
結果は同じですが違いに関して検証してみました。
map.entries()の場合
const map = new Map([["key1", "value1"], ["key2", "value2"]]); const entries = []; for (const [key, value] of map.entries()) { console.log(map.entries()); // => [object Map Iterator] [object Map Iterator] entries.push(`${key}:${value}`); }
mapに対して直接for...of文を使った場合
const map = new Map([["key1", "value1"], ["key2", "value2"]]); const results = []; for (const [key, value] of map) { console.log(map); // => [object Map] [object Map] results.push(`${key}:${value}`); }
- map.entriesとmapをconsole.logして出力しています。
- 返り値がイテレータオブジェクトかMapオブジェクトから取り出した値かの違いがあります。
- どちらの場合も配列リテラルを用いた分割代入ができるので結果は同じになります。